韓食ブーム主役“妻家房”の呉永錫・社長、「日韓友好チャリティーハンマダン2013」開催!

THE FACTメディアJAPAN | 2013/11/16 15:26

 

韓食ブーム主役“妻家房”の呉永錫・社長

 

[スポーツソウルジャパン|安・ビョンチョル記者] ペ・ヨンジュンの「冬のソナタ」、チャン・グンソクの「美男ですね」、イ・ビョンホンの「アイリス」が日本のお茶の間に韓流ブームを巻き起こした主役だとすれば、日本人の味覚を魅了し日本内の韓国料理ブームを導いた韓食界の最高スターは“妻家房”(サイカボ)である。“妻家房”は、甘い“キムチ”一色だった日本に韓国伝統のさっぱりしたキムチを披露、辛い食べ物を避けてきた日本人の口にセンセーションを巻き起こした。現在“妻家房”は、韓国キムチを代表して皇室に献上されるほどの高い認知度をもとに日本全国に28の韓食専門店と18の食品専門店を展開している。


そういう“妻家房”を導く呉永錫(オ・ヨンソク)社長が最近「民団韓食ネット協議会」の会長に就任し、正しい韓国料理を日本に知らせる事業に大きな力を注いでいる。2011年3.11大震災の後、「東日本復興支援日韓友好チャリティー広場」を開催して日本に韓国の“情”をしっかりと見せた呉社長は、韓国料理を通じた日韓文化交流と友好増進に大きな期待を寄せている。

11月23~24日に民団韓食ネット協議会の主催で、新大久保で開催される「日韓友好チャリティーハンマダン」も同じ意味で推進されている事業。さらに、昨年、独島問題(日本表記は竹島)以降、民間レベルで行われる最初の大規模な文化交流ということもあり、すでに関係者らの耳目が集中している。
<スポーツソウルジャパン>は12日、東京・四ツ谷にある“妻家房”1号店を訪れ、呉社長に今回の大会開催の意味と韓食発展の青写真を聞いてみた。

 

12日、東京・四ツ谷にある“妻家房”1号店で呉永錫(オ・ヨンソク)社長とあった。

 

2011年3.11大震災以来に開催した「東日本復興支援日韓友好チャリティー広場」は、日本人に深い印象を残した。当時、新宿民団支部の支部長を務め大会主催を総括した呉社長は、大会を通じて募金された880万円を新宿区に渡し、韓国人の友情を日本人に広く知らせた。しかし、この大会の開催までは面白いエピソードがあり興味を引いている。


2011年のチャリティー大会開催のきっかけを問う質問に呉社長は、「日本の社会で生きている人として助けになりたいという純粋な気持ちと、韓国人のイメージを必ず変えたいという一種の意地で大会開催を決心した」と回答した。呉社長は、「大地震が起きて一週間後に、妻家房の従業員が“社長、私たちも何かしてあげたいです”と言いながら従業員自らが集めた170万円を渡してくれた。従業員の純粋な思いに感心し、そのお金に私も少し足して合計330万円を当時の新宿区に義援金として伝達した」と明らかにした。


しかし、当時の日本の一部のメディアは韓国人に対する悪いイメージを取り上げ、記事にしていた。記事の要旨は、大地震後に新大久保の韓国人が本国に逃げているという内容。呉社長は、「そのような理由もあって、義援金を持って新宿区役所を訪れた時、区役所の側は驚いた顔をしていた。逃げたと思った韓国人たちが義援金まで持ってきたからだ。痛みを一緒に分かち合おうとする動機で始めたが、そのことがきっかけでなんか負けん気になった。日本に住む韓国人と新大久保に対する日本人の意識を変えたかった」と当時を回想した。

 

呉永錫(オ・ヨンソク)社長

 

それで構想したのが「東日本復興支援韓日友好チャリティー広場」。大会は新大久保の韓国人を中心に積極的な参加が続き、成功裡に終わった。二日間のチャリティー大会で約880万円という募金額を達成したことを当時の日本のマスコミも大きく取り上げ、新大久保と韓国人に対する日本の認識を変えるきっかけになった。
呉社長は、「我々韓国人は完全に一心となった。多くの企業が積極的に参加し、大使館をはじめ、韓国文化院側にも大きな支援を受けた。新大久保で小さな店を経営する韓国人たちはお店が終わってから直接きて、日本人を助けるのに使ってくれと言いながら、その日の売上を全部募金箱に入れた。大震災という巨大な災害で韓国と日本がお互いを助け合う真の友好ができた」と初のチャリティー大会を評価した。

 

しかし、最近の日韓関係は昨年の独島問題で最悪の状況が続いている。両国の政治的対立が最高潮に達すると反韓の動きが日本で台頭し始め、韓流関連のコンテンツや商品に対する拒否感で韓流産業全体の低迷が続いている。新大久保に客の脚が減ったのも深刻な問題。呉社長が今回の「韓日友好チャリティーハンマダン」を開催することも、最近の状況と深く関連している。


呉社長は、「反韓デモが頻繁に起きている。デモ隊は“韓国人は帰れ”、“朝鮮人は自殺しろ”などを叫びながら、韓国飲食店や販売店などで恐ろしい悪口を言い放ったり、窓などに落書きをしたりする。妻家房を良く訪れる常連の日本人は“嫁がこちらのキムチとチヂミが好きでよく愛用していたが、周りの人の目が怖くてあまり来られなくなった”と話した。現在の状況が非常に良くないことを意味する。私をはじめ、今日本で事業を展開する韓国人たちが本当に大変な時期を過ごしていることが分かる」とし、「日韓両国の溝がさらに深まる前に何かをしなければならない時期だと考えて、大会開催を準備した。折よく韓国のキムチと日本の和食が世界文化遺産の登録を待っている。韓国と日本の食べ物のコラボをテーマに民間レベルでの和解を図っていきたい」と大会開催の目的を説明した。
 

韓食ブーム主役“妻家房”の呉永錫・社長

 

韓国と日本の料理コラボをテーマにしただけに、両国の伝統的な食べ物が同大会のメイン。日本の人々には韓国の冷麺や唐辛子を提供し、韓国人には日本のそばとわさびを食べる大食い大会などを開いて両国の“食”を通じた文化交流を拡大する計画だ。また、「キムチ・グランプリ」を通じては、韓国の本格的なキムチ作りを日本に普及する予定。


呉社長は、「過去の大会とは違って、今回のチャリティー大会は資金を募金するための大会ではない。新大久保の活性化が第一目的で、大久保地域である百人町、大久保、歌舞伎内にある店舗の領収書を持ってくれれば、無料で誰でも参加できるようにした。この方法で地域の活性化と、新大久保を離れた日本人を再び呼ぶのが目標。韓国人だけでなく、地域全体が一緒に交流できる場に導いていきたい」と明らかにした。


今回の大会を“民団韓食ネット協議会”が主催することも大きな意味が込められている。呉社長は、「韓国料理を正しく知らせるという目的で設立された“民団韓食ネット協議会”は、韓国料理の定義、標準、表記法などの基準作りに努力している。そのために韓国料理レシピの発信、韓国料理調理者の養成などの事業を展開。今回の大会も同じ意味で推進される事業で、特に“キムチ・グランプリ大会”を通じては、日本人に正確な韓国キムチを教えてもらうことを期待している」と今大会で一石二鳥の効果を狙った。


「夫婦喧嘩も長持ちすると段々激しくなる。相手に悪口はもちろん、暴力まで振舞うおそれがある。感情の亀裂を埋めれる方法を両政府と国民が積極的に探さなければ、回復できない困難な状況を迎えるかもしれない」と両国の政界に苦言を呈した呉社長は最後に、「今回の大会開催が、実利的な面を優先するより、悪化した関係を解決するための第一歩になることを願う。政府の政策がどのように変化しても揺るぎない信頼と、お互いを理解する暖かい心があれば、日韓国民の将来は明るいと信じている」と語った。

提供 民団韓食ネット協議会
 

 

 

 

 

Biz Focus
もっと見る
新着記事